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  • 執筆者の写真Kiyoyasu Takechi

書類選考入試の準備

今回の記事では、日本の大学への出願方式の一つである書類選考入試について解説していこうと思います。


書類選考入試とは、名前からも分かる通り書類の情報のみを用いて合否が決まる試験方式です。秋入学の大学学部の試験方式として使われることが多く、試験スコアや学校での成績、志望理由書などをオンライン上でアップロードしたり、郵送したりすることによって出願プロセスが完結します。


書類選考入試では学校での成績、TOEFL, SAT, IBといった試験スコア、志望理由書が合否を決める上で最も重要な要素だと思います。帰国子女入試とは違い、面接が実施されるケースが少ない(稀にオンラインでの面接試験を書類提出後に実施される場合があります)ため、学校での成績や試験スコアで学業成績をアピールし、志望理由書を用いて課外活動の実施状況や人柄、興味のある学習分野などをアピールすることになります。


帰国子女入試における結果や倍率は公表されていないことが多いですが、書類選考入試では合格者の平均点、一般的なスコアや倍率等が公にされていることがあります。例えば、早稲田大学は9月入学の学部の合格者平均点(直近三年間)を公表しており、どの秋入学の学部(政治経済学部、社会科学部、国際教養学部、文化構想学部、理工学部)においてもSATは1400点以上、IBのPredicted Gradesでは37〜38/42点が合格者の平均点となっています。あくまで平均点なので、これらの点数がないと合格出来ない訳ではない(実際に私が指導した生徒でも、上記の点数を下回ったものの合格した生徒はいます)ですが、点数が足りない場合は他の要素、主に志望理由書を良いものに仕上げることが、合格を勝ち取る上で必要になってきます。TOEFLに関しては、難関大学であれば100点程度の英語力が求められます。

書類選考入試では、面接試験や小論文が入試プロセスに組み込まれていないため、試験スコアと志望理由書の重要度が高く、合否を大きく左右します。確実に合格を掴むには、1年〜1年半前から試験スコアの向上に取り組み、志望理由書の完成度を高める上でも課外活動や興味のある分野を掘り下げることが鍵になります。


当塾には、書類選考入試(9月入試)を突破した学生講師が多く在籍しています。試験スコアに関しては、TOEFLでは110点、SATでは1400点、IBでは最終スコアにおいて40点以上を取得した講師が指導可能です。また、書類選考入試における志望理由書の添削も担当できます。アイデアの部分から考察し、文法や構成にも重点を置き、指導させていただきます。無料体験授業を実施中ですので、お気軽に当塾ウェブサイトからお問い合わせください。



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