今回は、帰国子女の「天敵」でもあるTOEFL iBT試験の内容、重要性、そして得点の伸ばし方について触れていこうと思います。
TOEFL iBTとは
TOEFL iBTとは、帰国子女受験や留学の申請の際に使用される英語技能試験です。TOEFLは四つのセクション(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)から構成されています。各セクション30点満点で評価され、合計120点満点で得点が決まります。
帰国子女入試におけるTOEFL iBT
TOEFLは帰国子女入試において、非常に重要な要素の一つになります。志望者の学力や英語力をTOEFL iBTで評価するため、出願する学校の合格目安となる得点を上回ることが必要となります。下記のスコアが有名大学に進学する上で、合格の目安となる点数です。
東京大学・京都大学・一橋大学: 105-110点以上
早稲田大学・慶應義塾大学: 100点以上
上智大学・国際基督教大学: 90点以上
明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学をはじめとする有名私立大学: 80点以上
TOEFLは重要な試験であることに変わりは無いのですが、その他にも重要な要素が帰国子女受験にはあります(志望理由書、課外活動、小論文など)。そこで挽回できれば目安の得点に到達しなくても、合格する可能性はあります。
どのようにして得点を伸ばすのか
私自身、インターナショナルスクールに通い始めて一年目に受けたTOEFLは69点でした。
試験を受ける前は自信があったため、ショックを受けたことを鮮明に覚えています。しかし、一年後には90点、さらに一年後には100点越えを達成することができました。私の個人的な体験から、TOEFLに向けて準備をする際に最も肝心なのは、ReadingとListeningの反復練習だと思います。
Readingの読解力を身につけることは、文法を理解することから始まります。文法の理解を深めることで、Writingの実力が上がると感じています。実際に私が教えた生徒は、Writing以外のセクションでは25点付近の点数が取れていたのですが、Writingでは10点代の後半で止まってしまい、合計点を引き下げる要因になっていました。Readingを自宅で解いてきてもらい、私が間違えた設問の解説を行うというプロセスを二ヶ月続けた結果、二ヶ月の指導
で合計点が11点向上しました。このことからも、Readingの練習問題を解き続けることで、読解力を上げていき、その技術をWritingに汎用することが、その二つのセクションで高得点を取る上での最短経路だと実感しています。
Listeningの実力を上げるには、聞いている内容を正確に聞き取る力と、聞いた内容の意味を理解する二つの力に分けられると思います。この力は、短い期間で鍛えられるものではなく、一定期間英語を聞き続けることで実力が伸びると考えます。Podcastや学校での授業を真剣に聞くことで、学術的な内容を理解する力が高まり、Listening力が飛躍すると思います。Listeningの実力が備わると、Speakingセクションの得点も比例して上がります。TOEFLのSpeakingセクションでは、音源の内容を要約する問題など、聞いた内容を理解する力が必要とされています。間違った内容を要約すると減点対象になるため、正確に英語を聞き取る能力が求められます。そのため、英語を正確に聞き取り、内容を理解する能力を持ち合わせることで、ListeningセクションとSpeakingセクションでの得点アップが期待できます。
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