今回の記事では、IB Economicsにおける勉強法と試験対策について触れようと思います。
IB Economcisは世界中でも履修者数が多く、人文科学系では人気の履修科目となっています。2年間のコースを通して、ミクロ経済、マクロ経済、国際経済の基本を学びます。内容自体はそこまで難しくないのですが、効率の悪い勉強法で学習してしまうと、良い成績が残せないことも多いです。高校時代の勉強法を振り返り、どのような試験対策を行うと、好成績を収めることができるかについて論じたいと思います。
一つ目の試験対策としては、過去問題をたくさん解くということです。これはIB Economicsに限らず、他の科目に共通して言えることだと思います。過去問題を解くことで、問題形式に慣れることは勿論、頻出するトピックを見つけ出すことで、シラバスの中でも特に復習すべき内容を探し出すことができます。さらに、模範解答と自分の解答を照らし合わせることで、正答として認められるにはどのような記述をすれば良いのかが見えてくるでしょう。記述問題の模範解答は詳細に書かれているのですが、短編、長編のエッセイの模範解答は曖昧だという特徴があります。エッセイの添削などは、学校の先生や塾の講師に頼むことで、より具体的な添削を受けることができます。当塾では、詳細な添削と分かりやすい解説を心がけています。
二つ目の試験対策として、経済に関する記事を読むことです。新聞記事を読むことで、経済理論と実際に起きている経済事象を比較し、理論の妥当性を検証できます。例えば、金利を下げると一般的に経済成長すると言われていますが、他の要素が経済成長を阻害するので必ず理論通りになるとは言えません。実際の事例をエッセイに組み込むことで、考察の質をあげ、より学問的なエッセイを完成させることができます。ニュース記事に触れることは、経済理論の妥当性を確かめる点、そして考察の質を向上する点で有効だと言えます。英文の記事で言うと、The Economist や Financial Times, 和文の記事で言うと日本経済新聞がおすすめです。
最後の試験対策として、エッセイを書き、先生や講師にフィードバックを求めることです。IB Economicsの試験の形式の特徴として、エッセイの配点が記述問題と比べて、非常に高いです。そのため、エッセイの書き方をあらかじめ学習しておくことは、試験での合計点を押し上げることにつながります。私の高校時代の先生は、エッセイを試験までにたくさん書くことを推奨していました。勿論任意の提出ではあったのですが、やはりエッセイを多く書いていた人ほど、最終成績は良かったです。エッセイを書くことは、複雑な理論を整理することや、ダイアグラムの書き方を復習することになるので、学習内容を満遍なく復習することができます。エッセイを執筆することが、良い成績を残すという意味では、一番有効だと思います。
Comments