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海外での学校決め - 何を優先すべきか -

執筆者の写真: Kiyoyasu TakechiKiyoyasu Takechi

更新日:2023年10月22日

海外在住の保護者様が抱える悩みの一つが、どのような学校で子供に教育を受けさせるかということだと思います。現地校やインターナショナルスクール、日本人学校など様々な選択肢が存在する中で、選択肢があり過ぎるがゆえに迷うことも多いのではないでしょうか。今回の記事では、お子様の進学を考える上で重要なフレームワークを紹介したいと思います。


子供の夢や目標を考慮する

最も明白なのは、子供の夢や将来成し遂げたい目標と照らし合わせることです。インターナショナルスクールと日本人学校は対極の教育システムであり、得られるスキルも異なります。中々難しいことかもしれませんが、子供が将来どのような職業やキャリアを歩むのかを最初に考え、そこで必要なスキルを身につける上で、どちらの教育システムが有効かを判断すると良いかもしれません。例えば、お子様が日系企業で働きたいという願望があるのなら、日本語でのコミュニュケーションや上下関係、マナーなどを学ぶのが重要でしょう。そうなると、日本の教育システムに近い日本人学校で学ばせるのが好ましいと思われます。逆に、多国籍企業で働くことを目標としているのならば、学生時代に海外での暮らしや他人種の価値観を学ぶことに意味があるでしょう。よって、子供の夢やキャリアを前提として、そこで必要なスキルを考慮し、教育システムを選ぶのが一つ目のフレームワークです。


子供の性格と教育システムの特徴を比較する

学校を決める上で考慮する一つのポイントは、子供が実際に通う学校に馴染めるかどうかではないでしょうか。日本人学校とインターナショナルスクールの最も大きな違いは、生徒の積極性です。インターナショナルスクールでは生徒が教師の説明を遮ってまでも発言をすることが求められます。さらに、そのような発言をすること、より詳細な説明を求めることは、教師からの信頼や高い評価につながります。日本では、教師の授業を予定通りに円滑に進めることが重要とされており、質問などは授業後に行うのが一般的です。逆に授業内で発言することは、授業を進行する上で妨害とみなされると思います。私も、最初にインターナショナルスクールに転校したときは、この違いに驚き、慣れるのにも時間がかかりました。確かに慣れれば良いという話なのですが、子供によっては異なる授業形式に順応するまでに膨大な時間を要し、特定の教育システムで学ぶことのメリットを享受できないこともあります。受験までの時間や子供の順応能力の有無などを検討し、適当な教育システムを選ぶことをお勧めします。


今回の記事では二つのフレームワークを紹介しましたが、他にも様々なことを考慮する必要があると思います。重要なのは、一つの側面から教育システムを選定するのでは無く、総合的にどの教育システムが子供に適しているのかを考えることです。


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